2005年3月号
編集後記

創刊号を出して最初に寄せられたコメントが、「暴力的なまでのボリューム!」との言葉だった。ある対談に13ページのボリュームを取った。こんなページ数は電子媒体ではありえない。見る人もいないということであった。コンテンツの多さに関する苦情も異口同音に寄せられた。創刊号のページ数は45ページで、当初の予定の1.5倍ほどになった。編集内容においても多くの指摘があった。しかしながら、以上の苦言の多さにもかかわらず、記事内容に対してはおおむね、良しとする、ということであった。初代編集長としては、JST編集部、編集委員諸氏とともに、これをもって、良し、としたい。読者の皆様のご賢察を願うところである。

(江原委員長)

1990年代後半以降の産学連携に関する制度環境の整備は、産学連携を大企業から開発力に優れた中小企業に広げる過程でもあったと言えるでしょう。また、産業クラスター計画、知的クラスター創成事業の発足によって、産学連携は、各地域の地域クラスタープロジェクトの中に具体的な展開の場を見いだしています。このような産学連携の地域的展開やそこでのイノベーティブな中小企業の活躍を追跡することは、本ジャーナルの重要な役割のひとつだと思います。自身の担当企画についてのみ言及すると、本号では、企業側ニーズの視点から地域型TLOに携わっておられる井深丹氏にご登場いただきました。新年度は、地域クラスターについても随時採り上げたいと思います。

(児玉委員)

企業支援させていただき10年を迎えます。当初は何もわからず手探りの状態で企業支援させていただいたと思います。岩手県では岩手大学を中心として活動しています「岩手ネットワークシステム(INS)」という産学官連携組織のおかげで、産学官連携が行われております。その中で、私どものような支援機関の役割は年々重要視され、今回のジャーナル編集もその役割を担っており、このような企画に参画できたことは感謝に堪えません。 私の企業・起業支援3カ条は、

●明るく、笑顔で素早い対応
●否定語は使わない
●できることから取り組む

です。

このごろ、この3カ条に「産学官が会話しやすい場の提供」を加えようと思っております。連携の目的は同じではありますが、最終目的で微妙なズレが発生します。このズレをいかに早く修正していくかが重要になってきましたが、このためには話し合う場の提供が必要です。INSは別名「いつも飲んで騒ぐ会」とも言われてます。今年もどんどんINSしていきます。

(佐藤委員)