2005年11月号
イベント・レポート
つくばエクスプレス開通記念特別企画 TXテクノロジー・ショーケース「ツクバ・イン・アキバ2005」開催報告

写真1

テープカットの模様

平成17年9月21日(水)、22日(木)の両日に、秋葉原コンベンションホールで標記イベントが、つくばサイエンス・アカデミーの主催により開催された。本イベントは研究者が主体になり、研究者自らが研究のシーズ等を発表し、産学官連携の促進、新たな発想に基づく研究、ベンチャー事業への契機となる場づくりを目的に、毎年1月につくばテクノロジー・ショーケースとしてつくば市にて開催されていた。本年はつくばエクスプレス開通にあわせ、特別企画として秋葉原で催された。

秋葉原は再開発により、最先端のIT拠点かつ産学官連携を推進する地域としてのリニューアルを目指しており、最先端の研究が行われているつくば市とのコラボレーションは今後の大きな発展を予感させるものである。

本イベントは有識者によるセッションとポスター発表が行われた。セッションでは、

1) 江崎玲於奈 TXテクノロジー・ショーケース ツクバ・イン・アキバ2005組織委員長の座長による「フロンティアにおける限界への挑戦」(パネルディスカッション)
2) 津志田藤二郎 食品総合研究所 食品機能部長の座長による「農林水産機能性食品開発の現状と未来-ファイトケミカルズのちから」
3) 鯉沼秀臣 物質・材料研究機構理事の司会による「ナノテク・IT最先端研究と応用」
4) 樋口清司 宇宙航空研究開発機構理事による講演「宇宙開発利用の将来展望-安全で豊かな社会の実現に向けて」

写真2

TX開通記念セッション

が行われた。どのテーマも最新かつなじみのあるテーマで非常に高い関心が寄せられていた。

パネル発表では20の機関から研究開発シーズを中心に展示されていた。発表分野としては、

物質・材料、環境・資源・エネルギー:13タイトル
農業科学、生命科学、医療・福祉・介護:16タイトル
防災:9タイトル
情報通信技術:18タイトル
学際・業際分野:7タイトル

やや情報通信技術の比率が高いが、どのような分野のシーズを探しに来た人にも対応できるようさまざまな分野からの展示が行われた。

また、産学連携推進機構によるICタグ入り名刺カードの実証実験も行われた。本実験はICタグを名刺代わりのみに利用するのではなく、秋葉原周辺の情報を提供する双方向の情報交換の試みがなされていた。今後産学官の横断的なつながりを生むインフラになる可能性がある。

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展示会場の模様

ポスター展示数は前回の半分程度であったが、来場者数は前回の2倍以上を記録し、秋葉原で実施された効果があったと言える。さらにセッションとポスター発表を同じ会場で実施したため例年以上に密度が濃く、特別企画にふさわしい盛り上がりを見せたイベントであった。

このイベントを契機に、つくばと秋葉原の継続した産学官連携事業が推進されることを願いたい。

(科学技術振興機構 産学連携推進課 企画調整係長 中村 幹)