2009年12月号
イベント・レポート
北九州学術研究都市 第9回産学連携フェア
産学連携イベントに学生を呼び込む

北九州市の北西部に位置する北九州学術研究都市(以下、学研都市)は理工系の国・公・私立大学や研究機関を同一のキャンパスに集積させ、現在、約3,000 人の学生・研究者が教育・研究活動を行っている。2001 年のオープン以来、地域の大学・企業などの研究成果・活動内容を広く紹介し、産と学の交流の場を提供する「北九州学術研究都市 産学連携フェア」を毎年開催している。

9 回目となる今回は、10 月28~30 日の3日間、展示会と各種セミナーを行った。初日には、産総研本格研究ワークショップ(主催:独立行政法人産業技術総合研究所)と全九州半導体技術フォーラム(主催:九州半導体イノベーション協議会、福岡県)が同時開催された。また、学研都市の施設見学ツアー、産学連携活動を実際に見学するツアー、大学の研究室を巡るラボツアーなどが開催され、大勢の参加者でにぎわった。

大学、高専の授業の一環

今回、このイベントを理工系の大学生や理工系への進学を目指す人たちの教育の場として活用するために、協賛企業や地域の大学等と連携し学生を呼び込む試みを行った。具体的には、[1]北九州市立大学と北九州工業高等専門学校の学生の授業の一環(授業の代替)としてもらう [2]インターンシップの一環として他地域の大学生が展示ブースで実地体験する機会を提供 [3]文系も含め幅広く学生が参加できる学生向けセミナーを開催 [4]出展企業等による会社説明会を開催し学生に地域企業を知ってもらう機会とする [5]学生向け就職相談コーナーを設置しキャリアカウンセラーが対応——などの方法である。

参加した学生たちからは「新たな情報が入手できた」「他大学の取り組みを見て刺激を受けた」などの反響があった。日ごろの授業では学べない体験が好評であったようだ。また、地域の企業関係者は学生に知ってもらうことにより、学生の地元企業への就職にも役立つと考えている。

このように、高専、大学の多くの学生でにぎわった北九州学術研究都市第9 回産学連携フェアは、これまでの産学連携イベントとは一味違ったものとなった。

  ( 中野 正信: 財団法人北九州産業学術推進機構
産学連携部長)

北九州学術研究都市
第9回産学連携フェア
日時:2009年10月28日(水)~10月30日(金)
会場:北九州学術研究都市(福岡県・北九州市)