2010年10月号
イベント・レポート
第4回 産学官民コミュニティ全国大会inおかやま
各地の活動を報告し交流

9月11日の夏の暑さが残る中、今回で4回目となる「産学官民コミュニティ全国大会」が岡山大学創立五十周年記念館(岡山市)で開催された。

これは全国各地で産学官民の連携活動に取り組む人々が一堂に会し、業種や分野、所属や肩書き、年齢、性別、国・地域を超えたフラットな関係で、双方向のコミュニケーションを深めることにより、さらに一層、知の創発やイノベーション創出に結び付ける機会となることを期待して開催されているものである。

今回も日本全国、青森から鹿児島まで、産学官民連携の志を持った約170名が集まり、外の暑さに負けない熱い交流が行われた。

はじめに、千葉喬三岡山大学学長が「産学官連携は進展するか」と題して基調講演を行った。PDCAサイクルを回す必要があるが、日本ではC(評価)ができていないといった問題や、人との交流の大切さ、構造をつくって終わりではなく、構造と機能の両方が必要であるといった示唆に富んだ話であった。また、各地の産学官民コミュニティからの報告があり、その中で、活動を継続していくに従って、会員間で方向性についての相違が生まれて悩んでいるといった発言が印象的であった。

会議の後半は、産学官民連携活動事例紹介や岡山紹介セッションが2会場に分かれて行われた。特に、国産ジーンズの発祥の地であり、現在も多くのメーカーが集積している児島における取り組み、岡山駅西口にある奉還町商店街の生き残りをかけた取り組み、懐かしいまち倉敷を住み直すとしたNPO法人倉敷町家トラストの取り組みなどの報告を聞くにつれ、当然のことながら、まずは足元を見つめ地域をよく知ることが、地域活性化につながることをあらためて認識した。

会議終了後は、これからが本番とばかりに、会場を移し交流会へ。約130名が参加し、地域活性化に一役買っている地元産のお酒や食品などを前に熱い交流が行われ、終了後も場所を変え、多くの人が別れを惜しむように夜遅くまで交流を深めた。

なお、来年の開催は北海道江別市に決まった。ご関心のある方は、ぜひともご参加いただければと思う。

(遠藤 達弥: 独立行政法人科学技術振興機構 イノベーション推進本部 産学官イノベーション創出拠点推進部 事業調整担当 調査員)

第4 回 産学官民コミュニティ全国大会 in おかやま
日時:平成22 年9 月11(土)13:00 ~19:30
会場:岡山大学五十周年記念館(岡山県・岡山市)
主催:「第4 回 産学官民コミュニティ全国大会 in おかやま」実行委員会、岡山大学研究推進産学官連携機構、岩手ネットワークシステム(INS)、関西ネットワークシステム(KNS)
URL:http://www.kns.gr.jp/report/670.html