2010年12月号
特集2  - 第2回イノベーションコーディネータ表彰
大賞にJSTサテライト静岡の鈴木コーディネータ

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が昨年から実施している「イノベーションコーディネータ表彰」の第2回の受賞者が決まり、11月29日、静岡県浜松市で表彰式が行われた。表彰式は「全国イノベーションコーディネータフォーラム2010」の中で行われた。

同表彰制度は、全国各地のさまざまな機関で産学官連携活動に従事しているコーディネータの中で、優れた成果を挙げたり、ほかの模範となる取り組みを行っている人材を表彰することで、コーディネート活動の重要性をアピールすることを目的としている。

第2回のイノベーションコーディネータ大賞・文部科学大臣賞を受賞したのは、JSTイノベーションサテライト静岡の鈴木康之科学技術コーディネータ。企業、研究者、コーディネータの3者面談や技術の棚卸しなどユニークな活動を精力的に展開したことが評価された。

イノベーションコーディネータ賞・科学技術振興機構理事長賞は帯広畜産大学地域連携推進センターの田中一郎氏に贈られた。地域特産の大豆を新事業に結び付ける一方、企業ニーズに対応して技術相談から販売までのワンストップの支援体制を築いた。

高まる若手の役割

同表彰の選考委員会委員長の松島克守東京大学名誉教授・俯瞰工学研究所代表は講評で「イノベーションを顕在化するためには、コーディネータが黒子ではなく、スポットライトを浴びるようにする必要がある。今回の受賞者に共通するのはその活動が地域を元気づけていることと、チームで活動していること。コーディネータを仕事として選んだ若手の活躍は、新しいコーディネータ像を形づくっていくだろう。どの産業、地域でも海外とのネットワークは広がっていくので、若手コーディネータの役割はますます重要になっていく」と述べた。

(登坂 和洋:本誌編集長)